当社は2018年3月に創業し、東京都代官山に拠点を構えています。
　創業メンバーは、私も含め、アビームコンサルティングという経営コンサルティングファームの出身です。一部上場企業の経営層を後方から支援していた我々がまさに前面に立って自分たちの意思をもって始めたサービスが「EN-TRY」です。

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　今、振り返れば、立ち上げ当初は「EN-TRYを簡単に立ち上げられるのでは」という思い上がりがあったように思います。そして、案の定、EN-TRYは躓きから始まります。

　こどものことを知ろうと始めた、こども教室は閑古鳥が鳴き続けました。
　はじめて、日本の園と、海外をオンラインでつなげたとき、残念ながら、興奮したのは我々のみでした。きょとんとするこどもたち、先生たちから漏れる失望感。これらを忘れることはありません。会社としても、立ち上げに加わってくれたメンバーが去っていくということが続きました。

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　しかしながら、こういった失敗の数々が、我々を少しずつ、真摯なチームに変えてくれたと思います。
まずは、自分たちの至らなさを受け止めることから、始めました。そして、幼児教育・保育、幼稚園・保育園、そして、こどもたちに、ひたすらに向き合うことだけに集中してきました。どうしたら、こどもたちは目を輝かせてくれるのだろうか、どうしたら学びを得てくれるだろうか、幼稚園、保育園、保護者、そして我々はこどもたちに何を伝えるべきなのだろうか。勉強も議論もたくさんしました。

　気が付けば、瞬く間に5年間が過ぎました。
　EN-TRYというサービス名は、「園とトライする」、つまりは「園と一緒に歩む」という意思を示しています。園からのご意見、アドバイスをプログラムに取り入れ続け、プログラムの更新回数は100回を超えています。細かいものを含めれば、数えきれないほどの改善を繰り返しています。園から届く率直なフィードバック、コメント、気づきはすべて全員で共有しています。プログラムを突き詰める中で、日本はもちろん、様々な国の園がEN-TRYコミュニティに参加してくれるようになりました。
　こどもたちに良い体験をさせたい。広い世界を見せてあげたい。将来の可能性を広げてあげたい。
これらは世界共通の気持ちです。参加してくれているすべての園が、熱心に、自園らしさを加えながら、EN-TRYをこどもたちと一緒に楽しんでくれています。

　また、EN-TRYは、様々なエリアの様々なライフステージの心あるメンバーが一丸となって運営しています。こどもたちのために、素晴らしい未来を創る、これに勝るやり甲斐はありません。

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　EN-TRYが将来どのように発展していくのか、メンバーの全員が想像も持てぬまま、ただただ走り続けています。
　日本各地の園とお話しさせていただく、連合会に呼んでいただく、北欧やアフリカの園から問い合わせがくる、自治体から支援をいただく、大学の名高い教授たちと議論を交わす、国際的な名誉ある賞をいただく、5年前を考えれば、夢のような出来事が起こり続けています。
　我々というよりは、世界中のこどもたちと、こどもたちを導く世界中の園の皆様の意思が、この先も、EN-TRYを然るべきところに誘うのだと思っています。

　EN-TRYはまだ1合目。この先、何が起こるのか、メンバー一同、心から楽しみにしています。
　我々の役目は、世界中のすべてのこどもたちが世界観を広げられる機会・環境をひたむきに追及し、現実のものとして提供していくこと。そのために、私たちは、これからもチーム全員で力強く歩み続けることを約束いたします。

　こどもたち、園の皆様と一緒に、素晴らしい未来を創っていきたいです。

　今日も明日も明後日も、こどもたち、園の皆様にとって、素敵な一日になりますように。

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2023年2月
代表取締役
漆間康介