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EN-TRY運営

【国際交流レポート】交流を重ね、国紹介から自己紹介へ


 

私たち株式会社シンクアロットが、「こどもたちの世界観を広げる」をミッションに提供する、園向けの世界交流プログラム「EN-TRY(エントリー)」。ただ、一口に「世界交流プログラム」と言っても、園の方針や思い、そしてこどもたち一人ひとりに違いがあるように、交流ひとつとっても、同じものはありません。

そこで実践園レポート第4弾では、交流を重ねることでこどもたちにどういった変化が生まれるのかを探るべく、葉山明照幼稚園様(神奈川県三浦郡葉山町)とAoraki Explorers様(ニュージーランド)の2回目の交流の様子をお伝えします!

 

 

目次


 

はじめに:園向け国際交流プログラム『EN-TRY』に込めた想い

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急速にグローバル化が進む中、「国際社会で活躍できる人材を育てる」「多様性を受け入れ尊重し、世界の人たちと協働できる」というのは、現在の教育の大きなミッションです。一方、同世代の海外の人たちと日常的にふれあい、コミュニケ―ションを取れる機会のあるこどもたちはごくわずかに限られます。実際、海外の人たちと話をする機会がないまま大人になり、英語という言語の障害以上に、海外の人と話すことに苦手意識があり、一歩引いてしまう、そんな方が多いのではないでしょうか。

もしも、幼い頃から海外がもっと身近な存在であったなら。感性豊かなこどもたちの世界がどれほどの広がりを見せるのか。そんなことを考えると、とてもワクワクします。


「世界は広いこと」

「世界には違うところも、同じところもあること」

「世界の人たちは、友達になれる存在であること」


どうしても、こどもたちにこの3つを伝えたい。それも小さなうちから、特別なこどもたちだけでなく、あらゆる環境にあるすべてのこどもたちに対して。そんな想いから、国内と海外の園同士をつなぐ交流プログラム「EN-TRY」は生まれました。



■EN-TRYが提供する2つのコース-世界への広い理解と異文化への深い理解


 葉山明照幼稚園様とAoraki Explorers様の交流は、2021年11月に引き続き今回が2回目。1度目の交流を終えた後、「海外の子と話せた」という経験が、こどもたちの自信につながっている様子を見て、両園から「もう一度一緒に交流したい」というオファーを頂き実現しました。

 交流を複数回実施いただく場合、EN-TRYでは「様々な国の園と交流し、世界への理解を深めるコース」と、「同じ園と交流を続け、異文化を深く理解するコース」の2つをご用意しています。どちらも異なる魅力はありますが、同じ園同士での交流は、回数を重ねるごとにこどもたち同士の心の距離が近づき、相手への深い理解につながる良さがあります。園同士のマッチングは、園の特徴や要望をお伺いし、相性を考慮してご提案していますが、今回は特にマッチングが上手くいったことで後者のコースをお選び頂きました。



■園と一緒に考え生まれた、新しいプログラム


 1回目の交流では、こどもたちはお互いの国について、ほぼ何も知らない状態でスタートしました。そのため、ビデオレターや交流ライブでは、お互いの国の場所や食べ物、自然や文化などをクイズ形式で紹介し、まずは楽しみながら「ニュージーランド」と「日本」という国への理解を深めてもらいました。 

 2回目の交流では、1回目で膨らんだこどもたちの興味や関心をもっと広げてあげたいと、各園の先生からもアイデアも頂き、「My favorite」「節分・イースター紹介」という2つの新しいプログラムを作成しました。どちらも、2回目以降ならでは内容で、他の園様でも取り入れやすいプログラムとなっています。



■身近なもので興味や共感を生む「My favorite」

My favorite で紹介した遠足の写真(葉山明照幼稚園さま)


 まず、1つ目のプログラム「My favorite」では、ビデオレターや交流ライブで、お互いに好きな場所や好きなものを紹介しました。日本からは遠足で行った神社や海、おにぎりを説明し、ニュージーランドからはクック山という山に遊びに行った様子や、好きなものとして日本でも有名な赤い車のキャラクターを教えてもらいました。

My favorite で紹介した遠足の写真(Aoraki Explorersさま)


実は、クック山は第1回目の交流でニュージーランドの有名な山として紹介していたため、日本のこどもたちも知識としては知っていました。しかし、実際にお友だちが遊びに行っているのを見て、「クック山では何をして遊んだの?」「山頂はすごく寒いから、雪遊びをしたよ!」と会話が生まれ、より深い興味や理解につがっているように見えました。



■春の行事プログラム「節分・イースター紹介」


 2つ目の「節分・イースター紹介」は、その名の通り「節分」と「イースター」をそれぞれ紹介し合うプログラムです。どちらも、宗教や文化に深く根付いた行事でありながら、制作や食事、ダンスや豆まきなどコンテンツとしてバラエティに富んでいるため、こどもたちがあそびの中で行事への理解を深めることができます。

 もちろん、ニュージーランドでの節分や、日本でのイースターは、どちらもあまり馴染みの無い行事です。そこで、両園にはそれぞれ、交流ライブ前にバニーダンスや豆まきの練習、イースターエッグやウサギのかぶりもの・鬼のお面の工作をお願いしました。その際、ニュージーランドでは「鬼」という概念が無いため、代わりにモンスターのお面を作るなど、少し解釈が変わった部分もあります。ただ、自分の持つ知識や文化の中で、こどもたちが相手を理解しようとしてくれているのを強く感じました。





■交流を重ね、「国紹介」から「自己紹介」へ

「広く世界を知ること」と「深く相手を理解すること」は、世界交流にとってどちらも大切なテーマです。今回の交流では、1回目のメインコンテンツであった「国紹介」という広い枠組みから、より身近で日常的な紹介へと内容を深め、新しいプログラムを作りました。

 交流の様子を見ていると、「ニュージーランドでもおにぎり食べるよ!」「日本でもそのキャラクターいるよ!」と、日常的なところで共感が生まれており、より相手を身近に感じてもらえたのではないかと思います。

 言葉や見た目が違っても同じところがある。こどもたちに、少しでもそれを実感してもらえていたら、これ以上嬉しいことはありません。



◾EN-TRYへのお問い合わせ

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