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知識だけでなく、海外の文化や世界との違いを受け入れる素地を身に着けることで、もっと楽しく!

更新日:4月22日




「世界を知ることについても最初のころと比較して全体的にレベルが上がってきていると思います。というのも、最初は、こどもたちは世界や海外のことについて具体的なイメージは持っていません。それが、回を重ねることで解像度が上がって楽しむ素地ができてくるように感じました。これは大人も同じことですが、初めて触れるものには新鮮さもありつつ、勝手がわからず戸惑ったり、理解できずにきょとんとしてしまったりしますよね。それが今は、やるよ、とこどもたちに声をかけると、わくわくして喜んでいますね」

★お話をお伺いしたのは…

明日葉保育園保塚園

園長 曽我先生


★園で実施したのは…

・せかいタッチ

教材:動画教材、週めくりクイズ、マグータイムズ、レシピ、折り紙、世界を知る教材

・オンラインパーティ

10月:ハロウィンパーティ(ニュージーランド・オーストラリア)

11月:シンガポールパーティ

12月:オーストラリアパーティ


・ちきゅうフレンズ


●「あしたばドア」では二つのプログラムを組み合わせていらっしゃいます。

日々の生活の中で世界に触れ、遊び、考える「せかいタッチ」。文化や自然に触れながら、SDGsへの関心・まなびを育む「ちきゅうフレンズ」。

どんなことを期待されていましたか?


一番はこどもたちに、違いがあること、を感じてもらうことです。

分かりやすい例で、海外のこどもたちとのオンライン交流では、日本は朝10時の時に他の国のお友達と画面越しに顔を合わせます。するとお友達の国では午後1時だったりしますよね。違う時刻であるということを知ると、「え、そうなの?!」「なんで違うの?」と気づき、考えるきっかけになります。

単に世界にはいろんな国があるんだよと言うよりも、実感をもって伝えることができますよね。こどもたちの好奇心をくすぐることで、小さなことをきっかけに他の違い探しに広げることができると考えています。


 また、SDGsに力を入れたい、という園の方針を進めていたこともあり、「せかいタッチ」「ちきゅうフレンズ」両方に取り組んでいますが、区別しているのは大人だけで、こどもたちにとってはどちらも世界を知る、という点で同じこと。どちらが、ということなく両方楽しんでいるみたいです。



●「せかいタッチ」では動画や折り紙、クイズなどたくさんの教材や、様々な国とのパーティが開催されています。「ちきゅうフレンズ」では、体と頭を動かして学ぶデジタル絵本やワークブック、園でのアクティビティ集をご提供しています。

沢山のコンテンツがありますが、園ではどのように実施されましたか?


 こどもたちが知識として吸収できるものがたくさんありました。5歳クラスだけではなく、4歳クラスも好奇心が旺盛なので、こどもたちに合わせて違う教材を使っています。

 食べ物がこの国からやってきているんだ、という発見をしたり、動物の映像に驚いたりと、教材を使って多岐にわたる分野で学ぶことができました。もう一歩踏み込んで、発展していけるような思考ができるとより良いですね。


また、環境づくりもしています。テーマとなる国についての教材を一週間~二週間の間、こどもたちの目の高さに位置するところに置いて、こどもたちが自分で見られるようになっています。さらに、保護者の方々の目に触れる入り口の近くに配置することで周知にもしています。国が変われば内容も変わるという形で、パーティなどに合わせた進め方をしています。

パーティの中では、ハロウィンパーティが特に楽しそうでした!こどもも仮装してきていたのでイベント的な盛り上がりも大きかったですし、こどもたちの反応が特によかったのはクイズや、一緒に体を動かす時間でした。


 ちきゅうフレンズは、教材とワークブックを中心に実施しています。教材すべてを使っているわけではなく、柔軟に、日々行事がある中でも無理なく進められる分を実施していますので、園の日常にフィットしているのではないかと考えています。

 沢山の教材やコンテンツがありますので、中には「やらなきゃ!」という責任感で重く考えていらっしゃる先生方もいると聞きました。私たちがそんなに大変さを感じていないのは、こどもたちや園の日常に合わせて取捨選択しているからで、これが継続的に取り組めている理由の一つかもしれません。


●こどもたちの反応について、印象に残ったエピソードがあれば教えてください。


 英会話を月に二回やっているのですが、こどもたちの姿勢に変化が見られました。英語に触れるとか、言葉そのものに関して興味を持っていることが感じられます。

 また、世界を知ることについても最初のころと比較して全体的にレベルが上がってきていると思います。というのも、最初は、こどもたちは世界や海外のことについて具体的なイメージは持っていません。それが、回を重ねることで解像度が上がって楽しむ素地ができてくるように感じました。これは大人も同じことですが、初めて触れるものには新鮮さもありつつ、勝手がわからず戸惑ったり、理解できずにきょとんとしてしまったりしますよね。それが今は、やるよ、とこどもたちに声をかけると、わくわくして喜んでいますね。

 知識を身に着けるのも大事ですが、何より海外の文化や世界との違いを受け入れる素地ができたという風にとらえています。


●「せかいタッチ」「ちきゅうフレンズ」それぞれの良さについて教えてください。


 それぞれの良さがあり、どちらも必要だと思います。

 やりたかったことは文化の違いを知ることで、こどもたちにとっては世界を知るという観点で、どちらもあまり違いはありません。パーティがあったり、デジタル絵本があったりとコンテンツの違いはありますが、どちらも楽しんでくれているようです。


 先生たちの観点で見ると、「ちきゅうフレンズ」にはSDGsについて知ってほしいという思いがあります。大切でありながら重たいテーマでもあり、これを伝えたい、という明確な意図があるぶん力が入っているかもしれません。

その点ではどちらかというと「せかいタッチ」のほうが負担は少ないです。ちきゅうフレンズだとSDGsの一つのテーマについてしっかりやり切りたいな、と思うところもありますが、パーティは準備無しで参加できますから、準備に追われることもありません。教材も隙間時間でできるものもあり、気持ちの面でも気軽に使えますね。


●保護者の方々からの反応はありましたか。


 こどもたちの様子を私(曽我園長先生)が撮影し、保護者の方々にも見ていただいているのですが、面白い、というお声を頂戴します。

 乳児クラスのせかいタッチを配信したときには、こんな小さいこどもたちまで!と驚かれたようです。

 保護者の方にもこどもたちがどうやって異文化に触れているのか知っていただくことでご家庭でのこどもたちとの会話にも繋がっているのではないでしょうか。


また、入園を検討されているご家庭にご案内するとぜひ見てみたい、とおっしゃるので見学にも来ていただきました。前回は5家庭の方々がパーティの見学にいらっしゃり、このような取り組みで園を選んでくださるのであれば嬉しいですね。







明日葉保育園保塚園(東京都足立区)



大人も子どももいろんな人がいていい。いろんな人がいるからいい。子ども一人一人に寄り添った保育。 子どもたちとしっかり向き合って、子どもたちの遊びの中で気づいたことを拾い次に繋げて更に遊びを発展させていく。 子どもたちの可能性を摘み取らず伸ばしていけるような保育を行います。

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