top of page
EN-TRY運営

【国際交流レポート】一過性のイベントで終わるのではなく、普段のこどもたちの教育にフィードバック


 

私たち株式会社シンクアロットが、「こどもたちの世界観を広げる」をミッションに提供する、園向けの世界交流プログラム「EN-TRY(エントリー)」。ただ、一口に「世界交流プログラム」と言っても、園の方針や思い、そしてこどもたち一人ひとりに違いがあるように、交流ひとつとっても、同じものはありません。

今回は、志のぶ幼稚園(東京都)とWaterford’s Golden Hearts Community School園(ケニア)※の交流について、志のぶ幼稚園の岡園長のインタビューをお届けします。


※インタビューは2021年1月に実施した内容です ※以下同園の略称であるWarterford's園と記載

 
 

■目次

■ ケニアの幼稚園・保育園の特徴 ■ 志のぶ幼稚園さま教育方針 ■ 志のぶ幼稚園 岡 秀樹 園長インタビュー └1. 実施の経緯 └2. ライブ交流前 └3. ライブ交流当日 └4. こどもたちの反応 └5. 今回の交流プログラムを通して

 

■ ケニアの幼稚園・保育園の特徴

ケニアでは幼稚園から小学校まで(12歳まで)が一貫であることが基本で、1園(校)あたりの人数がとても多く、数百人というマンモス園(校)も珍しくありません。

在園するこどもたちの国籍はケニアだけでなく、アフリカの他の国々、ナイジェリアやソマリアなど、様々な背景を持っています。

また、ケニアでは、スワヒリ語が共通語ですが、園内では英語が標準的、また、各こどもたちの家庭ではそれぞれの民族の言葉を話したり、ということで、3か国語を話すこどもたちも多いです!

歴史的な背景から欧州色が強く、制服などに特徴が残っています。

今回記事における交流先Warterford's園さまのこどもたちは、リズム遊びの感覚が抜群!元気で明るく、パワフルなこどもたちが多いことも印象的でした。


■志のぶ幼稚園さま教育方針について

志のぶ幼稚園は、2021年で創立110年を迎えられた歴史ある幼稚園です。1911年に私立大塚幼稚園として小石川で開園、その後、名称を志のぶ幼稚園に変更、2003年に学校法人久光学園志のぶ幼稚園となりました。

初代園長は、1840年世界で初めて幼稚園を設立したフレーベルの「こどもは5歳までにその生涯に学ぶすべてを学び終えるものである」といった言葉に励まされ、志のぶ幼稚園は今なお脈々と人生の根となる大切な幼児期に、希望に満ちた人生を歩むために必要な情操教育を行っています。そして、伝統の中で培ってきた“家庭的な温もりのある雰囲気”がご家庭と幼稚園との一体感を強め、こどもと共に父母の子育てを応援し、卒園後もこどもの成長を見守り続ける“こころのふるさと”として、いつまでも卒園児とご家庭とこころの絆を保ち続けています。

4代目園長の岡先生は、「継往開来(けいおうかいらい)※」をテーマに、これら歴代園長先生が築かれてきた伝統を大切にしながらも、第2園庭「志のぶセンス・オブ・ワンダーランド」を開設されるなど、こどもたちのために新たなチャレンジを実施されています

※継往開来:先人の事業を受け継ぎ、それを発展させながら未来を切り開くこと


■志のぶ幼稚園 岡 秀樹 園長インタビュー

Q1)EN-TRYによる世界交流を実施頂いた経緯は何でしょうか?

2020年の12月、コロナ禍で我慢を強いられてるこどもたちをどうにかわくわくさせたく、ニュージーランドのこどもたちとオンラインで交流しました。同じ時代に遠く離れた国で育つこども同士が繋がり、お互いに興味を持つことは、まさにSDGs・ESDの具体的実践であり、こどもたちにとっても貴重な体験となりました。そして昨年の夏に、更にわくわくを提供すべく、ケニアのこどもたちとの交流に至りました。

Q2)ライブ交流前の内容はいかがでしたか? 事前にケニアのことを学べる動画、そしてケニアのこどもたちとビデオレターを交換することで、こどもたちのわくわくを高めてからライブを行うことができました。また、リハーサル時に、当園の先生と、ケニアのWarterford'sの先生たちとで少し質問や意見交換(例:ケニアのカリキュラムはどうなっているか、クラスの構成の仕方など)を行うことができ、先生たちにとっても良い経験になったと思います。

Q3)ライブ交流当日はいかがでしたか?

全体を通じて、楽しむことができました。ケニアのWarterford's園さん側もしっかり準備してくださっていたことが当日伝わり、日本側ももっと頑張りたいなと思えました。踊りの交換では、Warterford's園さんからはケニアの伝統的なリズム踊りを見せていただき、当園のこどもたちも画面越しに真似をしましたが、自分たちが異国の文化・音楽に体を揺らした経験はとても良いものになったと思います。ちょうど夏の時期でしたので、(園固有の盆踊りである)志のぶ踊りを浴衣で見せられて、それも良かったです。

Q4)こどもたちや、保護者の方の反応はいかがでしたか? こどもたちも、実施前は初めてのケニアとの交流で不安のある子たちもいたようでしたが、とても良い経験になったようです。

こどもたちの声

・全部楽しかった。ケニアに行ってみたくなった!

・ダンスが上手だったし、一緒に踊れて楽しかった

・志のぶ踊りを見せることができてうれしかった

保護者の方からも以下のようなとても良い反応を頂いています

・当日だけでなく、事前にこどもたちも見ているケニアの学習動画や、ケニアのこどもたちのビデオレターなどを保護者にも共有頂いたおかげで、親子で会話しながらこどもの関心を引き出すことができました

・こどもたちの将来の(選択肢を増やす)種まきになるような、とてもよい取り組みだと思います

・今後はグローバルや多様性理解が必須になる中で、同世代の、しかもケニアのこどもたちと交流することができ、とても良い経験だと思いました

Q5)今回の交流プログラムを通して何かコメントがあればお願いします

今回の交流自体も良かったですが、これをきっかけに、昨年のクリスマス会では、年中クラスさんで、世界の挨拶と文化を紹介する劇遊びを行いました。保護者の方にも衣装協力を頂いたりと、とても良い流れでした。交流が、一過性のイベントで終わるのではなく、普段のこどもたちの教育にフィードバックされるとてもよい事例となったと思います。




コメント


bottom of page