「保育園・幼稚園のためのSDGs・ESD」コーナーでは、昨今保護者や園での関心度がより高まっているSDGs・ESDについて発信しています。EN-TRY世界交流/ちきゅうフレンズに参加くださっている海外・日本の保育園、幼稚園から頂いた事例をもとに、考え方や取り組みためのアイデアをご紹介します。
第一弾として、6月5日の世界環境デーにちなみ、いくつか「環境に対するこどもたちのSDGsのまなび」事例をご紹介します。
目次
■世界環境デーとは
■園での「環境」に対するまなび
■園での取り組み紹介
■まとめ
■弊社オリジナル SDGsプログラム「ちきゅうフレンズ」
■SDGsセミナー第二弾開催決定!
●世界環境デーとは
6月5日が世界環境デー※として制定されていることをご存じでしょうか。これは、1972年6月5日からスウェーデン・ストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたものです。国連では、6月5日を「世界環境デー」と定めています。
世界環境デーでは、環境保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるための各種の行事等を実施する日となっており、世界各地で様々なイベントが開催されています。
※日本では「環境の日」として定められています
保育園・幼稚園でも、世界環境デーを良いきっかけとして、自然環境保全に対するイベントや取組を行う園もあるのではないでしょうか。
●園での「環境」に対するまなび
SDGsとしても、ゴール14「海の豊かさを守ろう」、ゴール15「陸の豊かさも守ろう」など、環境にまつわるゴールが重要なテーマとして設定されています。自然は、子ども達との距離感も近く、日常の保育・教育ともなじみやすいことから、取り組まれている園も多いように思います。EN-TRYの独自アンケートでも、「環境に対するまなび」が現在、園が取り組まれている活動として最も多く回答がありました。
●園での取り組み紹介
【取組その1】オーストラリアの幼稚園での事例
EN-TRY世界交流の交流先でもある、オーストラリアのEden Academyでは、年に一度、「リサイクルマン」が環境保全に対する話をするためにやってきます(こどもたちには内緒ですが、リサイクルマンは園の先生です)。こどもたちもリサイクルマンと同じマントを身に付け、話を聞き、ヒーローとして世界環境に対して何ができるか、楽しみながら主体的に考えるきっかけになっています。
【取組その2】クロアチアの幼稚園での事例
クロアチアの幼稚園では、モノを大切につかう、3R(Reduce Reuse Recycle)の考え方を伝えるため、廃材をリサイクルして、各年次ごとに、おもちゃを製作しています。また、作るだけでなく、素材集めから、作った後、それを使った遊びや活動も行っています。
★取組みのポイント
・各年次のこどもたちの関心度・難易度にあわせたおもちゃにする(基本的に先生か保護者と一緒に作成)
・素材を集めるところから始まり、作り終わったあとも身近に置き続けることで、関心を継続させること
① フォーミュラカー :1-2歳
② カラフルゲーム :2-3歳
③ ピギーバンク :4-5歳
④ チアフル・ジャー :6-7歳
尚、この取り組みは、EN-TRYも受賞した世界ESDアワード2021で発表された取組であり、プレゼンテーションを見ることも可能です
※56:00~ 英語のみ
●まとめ
こどもたちが楽しめる遊びや面白い要素を取り入れ、関心度が高まるような仕掛けを考えた活動がうまくいっているように感じます。
また、環境にやさしくしてね、で終わるのではなく、こどもたちがどういった行動をすべきか、主体的に考えられるような問いをつくってあげられると、より学びが深まるのではないでしょうか。
EN-TRYでは、このような世界や日本の園の取り組みをご紹介していきます。SDGs・ESDだけでなく、海外の教育方針やSDGsの取り組みなど、実践のヒントになるような情報をお届けしますので、ぜひInstagramのフォローやコラムをチェックしてみてください!
●弊社オリジナル SDGsプログラム「ちきゅうフレンズ」
幼稚園・保育園のSDGsへの取り組みを支援する活動の一環として、弊社の開発した「ちきゅうふれんず」を提供しております。様々な国の人々と、遊びながら友達となり、文化を知り、サステナビリティについて考える、絵本連動型の全8回の動画プログラムです。
●SDGsセミナー第二弾開催決定!
「保育園・幼稚園のためのSDGsセミナー 環境テーマ編」開催決定いたしました! 前回200園以上にご参加いただいた大好評セミナーの第2弾で、今回は、水や森林の保護、ごみ問題など「環境」にスポットを当てて、海外や日本の園での取り組みを中心にご紹介します。
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