【行事紹介】1月:世界のお正月をご紹介します。


 

新たな年の訪れを祝うお正月、日本では、凧揚げ、羽子板、コマ回しなどの伝統的な遊びやおせち料理、お雑煮などさまざまな風習があります。また、「1年の計は元旦にあり」とは、毛利元就の言葉だといわれてますが、何事も最初が肝心であるように、1年のはじまりの日を特別な一日としているのは日本だけではございません。

「せかいをしると、せかいがひろがる」を掲げているEN-TRY(エントリー)。今回の記事では、日本のお正月の由来や、遊びに留まらず、EN-TRYを通じて国際交流を行っている各国のお正月や新年のお祝いについてご紹介いたします。

 

 

■目次

お正月の由来

おせち料理に込められた想い

お正月ならではの遊び

シンガポールのお正月

ニュージーランドのお正月

フィリピンのお正月

ブラジルのお正月

タイのお正月

1月の関連記事

次月予告

EN-TRYについて

『EN-TRY リーフレット』のダウンロード


※主な参考文献として、各政府観光局webサイト、『地球の歩き方BOOKS 世界の祝祭』(出版社:Gakken)、『世界の祝祭日の時点』(著:中野展子 出版社:東京堂出版)などを参考にEN-TRY編集部にて執筆・編集しております。

※なお、webサイトは、本記事執筆時点(2021年12月)で確認した情報に拠ります。

 

■お正月の由来

日本では、お正月は、年神さまを家に迎え、歳(年齢)を重ねられたことを祝い、豊年を祈る行事です。昔の人は先祖の霊が田や山の神、お正月には年神さまとなって、高い山から降りてきて、家々に幸せをもたらせると考えていました。

門松やしめ飾り、鏡餅などは年神様を歓迎する準備としてそれぞれ次のような意味が込められています。

 

門松

木のこずえ(※樹木の先の部分)に神が宿ると考えていたことから、門松は年神さまを家に迎えるための依り代(※神霊が寄り付く対象物)として家の門の前などに飾られます。門松を松と竹で作るのは「松は千歳を契り、竹は万歳を契る」といわれることに由来するといわれています。

門松

 

しめ縄

しめ縄は、神聖な区域とその外とを区別するための標(しめ)として飾られます。厄や禍をはらう結界の意味を持つことから、クルマや自転車に飾る人もいます。

 

鏡餅

鏡餅は、年神さまへのお供え物として用意します。鏡はこの世とあの世の境界として、神事などに用いられていました。鏡餅という名称は昔の鏡の形に似ていることに起因します。神仏に捧げる鏡餅を飾る場所として、床の間が最もふさわしいとされていますが、床の間がない場合は、玄関から奥まった位置に掲げるのがふさわしいとされています。

また、かつて鏡餅は「お年玉」でした。昔は「歳魂(としだま)」と呼ばれ、年神さまに捧げた供物を、こどもたちに分け与えるそのひとつがお餅でした。歳神さまの運気と力が降りた鏡餅を、こどもたちに与え、家族みんなで先祖を食べる、それがお年玉の原点といわれています。

鏡餅

 

■おせち料理に込められた想い

歳神さまに捧げるお供え物としての料理が「おせち」です。「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源といわれています。

おせち料理として用意される各料理にも由来があるので一部紹介いたします。

おせち料理

 

栗きんとん(栗金団)

「金団」とは金色の団子とういう意味で金銀財宝を意味し、金運を願ったものとされています。

 

黒豆

黒色は邪除けの色とされていること、黒く日焼けするほどマメに働けるようにと長寿、健康を願ったものとされています。

 

たけのこ

成長が早いことから、こどもがすくすくと育つように祈願したり、天に向かって真っすぐと伸びることから立身出世や家の繁盛に例えるなど諸説がございます。

 

伊達巻き

「伊達」は華やかさや派手さを表す言葉で、華やかな卵焼きという意味で伊達巻きと付いたという説があります。また巻物(書物)に似た形から文化・学問・教養を持つことを願う縁起物ともされています。

 

紅白なます

祝い事に用いる紅白の水引にあうやかり、平安と平和を願う縁起物とされています。

 

お正月ならではの遊び

普段なかなか集まることができない、親族やともだちと会えるのもお正月の楽しみのひとつ。そんなお正月に風景に欠かせない遊びの由来についてご紹介いたします。

 

すごろく

すごろくは、シルクロードを通じて伝わったと言われています。伝来した際には盤双六(バッキャモン)に近いゲームで、現在、お正月に親しまれているのは後年に変化してできた「絵双六」というものです。

 

カルタ

かるたの語源はポルトガル語のCartaで、手紙やトランプをあらわあす言葉です。百人一首でかるた取りに使われるのは、藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる「小倉百人一首」です。

 

羽子板

羽子板で羽根を打ち合う「羽根つき」は室町時代に中国から伝来し、江戸時代ごろにはお正月の遊びとして普及していたようです。



 

凧揚げ

凧は、平安時代にはすでに中国から伝来され、江戸時代には各地で大凧を上げることが流行りました日本人になじみの深いお正月の遊びのひとつ。しかし、凧はもともとは玩具ではなく、戦の道具として、紀元前にはすでに中国で開発されていたといわれています。

 

ここからは、EN-TRYで国際交流を行うが海外園があるなど、関係性の深い一部の国のお正月についてご紹介させていただきます。

 

■シンガポールのお正月

シンガポールでは、1月1日は「New Year's Day」として祝日のひとつとされています。また、シンガポールは多国籍国家のため、人種ごとにお正月のようなお祭りの日が公休日として定められ、日付は旧暦に基づき、毎年変わります。

その中のひとつ「春節」は「Chinese New Year」としてシンガポールでも有名です。春節は中国の旧暦のお正月で、中国本土はもちろん、かつて中国の暦の影響を受けていた東南アジア諸国や韓国などでも祝われています。


春節

 

■ニュージーランドのお正月

南半球に位置するニュージーランドでは、お正月の時期は夏です。カウントダウンにあわせたイベントが開催されたり、それにあわせて飲食店の営業時間が通常より長くなるお店も増えますが、日本のようなお正月、といった雰囲気はなく、多国籍国家であるニュージーランドでは、中華圏の方は旧暦の新年「春節」を祝ったり、先住民であるマリオ族は6月に「Matariki」(マタリキ)として新年のお祝いをします。


マタリキとは、真冬のニュージーランドの早朝の空に現れる星団のことをで、伝統的なマタリキのお祝いは作物の収穫の後に行われます。農作業が終わり、パタカパタカ(食料貯蔵庫)が満杯になってたお祝いとして、先祖を称え食べ物を分かち合い、歌や物語、音楽を楽しんでいます。

 

■フィリピンのお正月

フィリピンの1月1日は「New Year's Day」として祝日祭日のひとつです。カウントダウンイベントで花火が上がり、年が明けるとトロトットというカラフルで大きな笛を鳴らし魔除けをするため、賑やかな年明けのようです。大みそかの夜に丸い果実を供えると幸運を呼ぶと信じられており、街中で丸い果実が売り出される風景はお正月の風物詩のひとつです。

また、フィリピンでも「春節」が盛大に行われています。


 

■ブラジルのお正月

ブラジルでは、1月1日は現地語では「Confraternização Universal」やスペイン語の「año nuevo」として祝日のひとつとされています。また、年末年始のことを「目覚めさせる」「活性化する」という意味を持つRéveillon(ヘベイヨン)と呼び、新しい年を迎えた夜に各地で花火が挙げられることが有名です。

日本のようなお正月料理はないようですが、新年には鶏肉を食べないほうが良いという迷信はあるそうです。

 

■タイのお正月

タイでも1月1日は「New Year's day」として祝日のひとつとされています。また、このほかにも春節「Chinese New Year」(2月)とタイ王国の旧正月を祝う「Songkran Festival」(ソンクラーン:4月13・14・15日)がございます。


ソンクラーンは、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝うものとされています。仏像や仏塔へ、さらに家族の年長者などの手に水を掛けてお清めをするという伝統的な風習があり、この時期が酷暑期なこともあり、いつしか若者を中心に近年は街じゅうで水を掛けあって楽しむ「水掛け祭り」として定着したようです。水をかける行為は相手に敬意を払うこととされていますが、僧にかけることは禁止されているのでタイへ旅行で行く際には気を付けたいですね。


ソンクラーン,Songkran Festival
ソンクラーンの様子

ソンクラーンは、タイのほかラオスやミャンマーなどでも行われていますが、水かけはびしょびしょに濡れますがタイに比べると少々穏やかなようです。

日本でも千葉県成田市にあるバンコクのワットパクナムの日本別館で開催されています。タイのような激しい水かけではなく、お坊さんに頭に聖水をかけてもらう儀式や境内にはタイ料理屋台が出店され、在日タイ人が多く訪れ、タイ旅行に訪れたような気分が味わえます。

 

■1月の関連記事

年齢別:1月の絵本紹介 お正月や新年、誕生をテーマにした絵本をご紹介いたします。

 

■次月予告

2月は、日本では節分ですが、中華圏では今月の記事で紹介させていただきました旧正月・春節の季節。その他、世界各国の2月の様子をお届けいたします。

 

■EN-TRYについて


「世界は、広いこと」

「世界は、身近であること」

「世界の人たちは、友達になれる存在であること」


保育園・幼稚園の小さなこどもたちに、この3つを伝えたい。

そして、世界観を拡げてあげたい。

それが私たちがサービスをはじめた原点です。


今、世界では「SDGs」という、一つの国だけでは解決のできない

とても難しく、重要な共通目標を掲げています。


こどもたちが、世界を身近に感じ、みんなで協力できることに

気付いてくれたら、それはきっと、その解決につながる第一歩のはず。


EN(保育園・幼稚園)のみなさんと、そのためのTRY(トライ)をしていきたい。

そんな思いを込めて、私たちのサービスEN-TRY(エントリー)を開発しました。


※EN-TRYは、海外の園と日本の園をオンラインでつなぎ、異文化交流を行うプログラムとして

世界OMEPのESDアワード2021を受賞いたしました。



■『EN-TRY リーフレット』のダウンロードはこちらから

EN-TRYの世界交流プログラム概要をまとめたリーフレットです

【『EN-TRYリーフレット』】(PDF:11.6MB)

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