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【国際交流レポート】交流ライブは、新たな世界の始まり!


 

 EN-TRY世界交流では、現在14か国300以上の園とのオンライン交流を行うことができます。本レポートではオーストラリアのプレスクールとの交流を行った日本園の先生方のインタビューをお届けします!園での活動や、こどもたちの反応をお伺いしました。

 

※画像は本インタビュー先の園のものではありません

 

■EN-TRY世界交流


 EN-TRY世界交流では、世界の園をオンラインでつなぎ、こども同士の国際交流を実現しています。


 しかし、まだ世界地図の概念もないこどもたちが、突然スクリーン越しに現れたこどもを外国で暮らすお友達と認識するのは少し難しいもの。

 なので、最初からオンラインライブを実施するのではなく、事前に海外のことを知り、こどもたちが興味関心を最大限に高めた状態でライブに挑めるように、ビデオレターによる自己紹介や学習教材、アクティビティに取り組むプログラムとなっています。

見た目も、話す言葉も違うこどもたちと友達になる体験は、人への思いやりや、未知のものに対するわくわくを育むきっかけとなると考えています。


 本コラムでは、そんなEN-TRY世界交流を実践いただいた園の担当の先生にお伺いしたインタビューをお伝えします。



■先生へのインタビュー


 Nicot 田無(東京都)の菅谷先生にお話をお伺いしました。交流先はオーストラリアのプレスクールで、今回が初めての交流です!

 広く触れて、こどもたちは初めての経験にとてもワクワクしてくれたようです。


●EN-TRY世界交流では、オンラインライブの前に事前学習期間を設けています。園ではどのような活動をされましたか。


 マグー(交流のガイド)から送られてくる、オーストラリアについて学ぶ動画を見ました。お子様たちがクイズだったり、民族の踊りを踊ったり、参加型の部分を繰り返してやりたがったため、何回も繰り返して見ました。

園では、オーストラリアから見た世界地図の大きいポスターを用意して、オーストラリアのお友達目線で世界を見てみたり、図鑑で調べたり、旅行雑誌の写真を見て楽しみました。また、特別に時間をとらなくても、日ごろの生活の中で自由にクイズを出し合うなどしてお子様たち同士で遊んでいたようです。

また、オンラインライブの際には通訳無しでお友達と話したいという声が出て、英語で挨拶と自分の名前を話せるように練習もしました。



●今回の交流に対するこどもたちの反応についても教えてください。


オーストラリアについての学習を始める前は、日常であまり出会う機会のない、肌の色や服装の違う子供の写真を見てすこし不安そうな反応を示すお子様もいたので、少し心配もありました。

しかし交流後には英語を勉強してみたいと言い始めたり、ライブが終わってからも学んだ内容を覚えていて、お子様同士でクイズを出し合ったり、オーストラリアについてのことを話したりしています。オーストラリア以外の国にも興味を持ち、国旗の図鑑を見て、いろんな国に想像を巡らせている様子を見ると、世界を身近に感じる良いきっかけだったのではないかと思います。

また、やはり事前学習中よりも交流した後の方が、興味関心、モチベーションは高まっていたように感じます。オーストラリアに住む友達と、好きな食べ物や遊びに共通点があることがあって親近感が沸いたのかなと思います。ライブでも、事前に質問をする子は決めていたのに、交流中に、もっと聞きたいと声を上げるお子様が多く、質問したい子がその場で出てきました。実際に海外のお友達を目にすると、自分も参加したい、という意欲が沸いてくるのかもしれません。


●保護者の方々とも何かお話しされましたか。


保護者の方々から、ライブ後に、お子様がお家で英語や外国に興味を持って話している、というお声をいただきました。交流までの準備期間の間も、お家で学んだことについて話し、とても楽しみにしていますとは伺っていたので、学んだことをお家で話しているようすでした。



●最後に、先生の感想を教えてください


最初は事前準備が難しそうだなと思いました。当日のライブだけでなく、ライブまでの事前準備があるので、行事などの兼ね合いもあったためです。しかしやってみて、空いた時間を有効活用すれば意外とできそうだと気づきました。学習教材や資料がマグーから送られてきて、お子様たちも気に入っていたので、助かりました。一方で、園での独自の取り組みは、どんなことをしてあげようか、ちゃんと伝わるかどうかなどの試行錯誤に少し時間がかかってしまいました。

ライブは楽しかったのでもっとやりたいです。一回と言わず、できることなら沢山やりたいです。海外の方と交流する機会がなかなかない中で、他の国のこども達と何かできるのはいい取り組みだなと思っています。お子様の視野が広がったなと感じており、今までは世界というワードも身近でなかったのですが、今回調べたりして、世界が様々な言語や文化があることを学べたいい機会でした。



■終わりに

 菅谷先生にお伺いした中で特に印象的だったのが、

「事前学習中よりも交流した後の方が、興味関心、モチベーションは高まっていたように感じます」

という点です。ライブ中にももっと質問がしたいと声が上がったり、英語をやりたいという意欲が沸いて来たり、この体験をきっかけに、こどもたちの世界はぐんと広がっていくのだと考えています。

 こどもたちにとって交流ライブが終わりではなく、新たな世界の始まりになるといいなとEN-TRY一同願っています。


 

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